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何かと言って

后面火车来了〜!(後ろから列車が来ているぞ〜!) チョロQトレインを求めて 大連~復州湾を巡る旅③

 11月上旬、遼寧省の大連から自動車で60分北に進んだ瓦房店まで“ある列車”を撮る目的で出かけてきました。この列車が走る路線は、瓦房店市の復州湾と謝屯という地域を走る塩業鉄道で、復州湾一帯に広がる塩田から塩を精製してそれを集積所まで運びます。762㎜というレール幅にミニマムな機関車が重い塩を積んだ20両ほどの貨車を引っ張ってゆっくり走る。中国鉄道のなかでも非日常的空間という雰囲気がじわじわ出てきます。最終回となる連載3回目は何と列車に追われる隊長。一体ど〜なってしまうのでしょうか?(笑)

●視界50m、えっ?今何か通った?

 今日は大連から広州に戻る日。悔いのない撮影をしておきたいと意気込んで、早朝チェックアウト後昨日と同じSUVに乗り込みました。ところが辺り一面霧に覆われており、高速道路での視界は50〜100mぐらい。前方を走る車はずっとハザードランプを付けていたほどの濃霧でした。
 
 後ろから来た車両が猛スピードで追い抜いて行き抜き一瞬ヒヤッとしましたが、それでもドライバーはこのような悪条件をものともせず、しっかり金城の高速道路出口まで運んでくれました。しかし、下の道に降りても霧の酷さは相変わらず、最初に右折してヤードに向かう道路に気づかず通過してしまいました。

 とりあえず、金城ヤードの踏切に行き様子を見てから、昨日撮影したもう1カ所の踏切に行き、踏切番のおっちゃんに今日の様子を聞いたら相変わらず「不一定」と頼りない回答。それでも朝2本は作業場からヤードに向かってくると教えてくれたので、冷たい風が吹くなか待ちました。気温は前日よりかなり下がっており、温度を見ると6度です。

●朝から大漁、これってフラグですよね(汗)?

 さて、この濃霧のなか列車は果たしてやって来るのか心配していましたが、6時46分に最初の貨物列車がやってきました。続いて近くの築堤に登ったら、奥のヤードから昨日は聞こえてこなかった踏切の音が聞こえてくるではないですか!でもあと1本来るという情報を聞いていたので、逸る心を抑えて待つこと1時間。7時40分にもう1本の列車がやって来ました。築堤からカーブを曲がる瞬間の1枚は記念になる写りです。
 
 その後、8時50分にヤード方面の踏切に向かうと、ちょうど奥で塩を降ろした貨物列車が出てくるところでした。ここで動画を撮影して、再び踏切番まで戻ります。それにしても昨日から一変、この日は結構動いています。上手く行き過ぎて逆に怖いくらい(笑)。変なフラグが立っていませんよね?

●后面火车来了!振り向けば迫りくるチョロQ

 この日の貨物の運行状況を考えれば、昨日撮れなかった金城ヤードから作業場までの空の貨物列車を撮影できるのではないか?と築堤まで進みましたが、ぶ厚い霧に覆われているため、ヤード内まで俯瞰できません。

 9時ごろ、もう一度踏切番のおっちゃんに状況を聞こうと、線路の上を歩いて踏切まで戻る途中、前方に立っていた例のおっちゃんが、なにか大声で叫んでいます。「后面火车来了!」えっ?と振り返るとチョロQが音もなく迫ってくる姿を確認、慌てて踏切までの100mを全力疾走しました。危なかった。

 追いかけてきたチョロQは、一旦貨車から切り離し、単機で踏切に来たあと再び線路の合流ポイントまで戻り、貨車を残して別方向に行ってしまいました。動画で「火车来了、请注意安全」のスピーカーがとても印象的です。

9時12分、別線から先程のチョロQが別の荷台車を引っ張ってきて、本線の線路に停めておいた貨車と連結して、そのまま作業場に行ってしまいました。
 
 さてこの次はどうしよう。昨日と同じ五島まで移動してもいいかちょっと逡巡したあと、先ほどの貨物列車が向かった作業場に行くことにしました。第2〜第4までの作業場がありますが、どこに向かうかは本人の勘。見つかればラッキーです。霧はなくなりましたが、冬の曇りが空を覆っています。

●第3作業場に奴はいた!

 貨物駅脇の小道から入り、塩田のあぜ道を走りますが、こちらも道路の状況は良くなく、ガクンガクン揺れながら目的地まで爆走します。普通のセダンならドライバーはすごく不機嫌な顔になるでしょう。

 そして、移動すること25分後の9時35分、第3作業場への道が割と良かったため、向かっていたところ、いました!奥に先程の貨物列車がベルトコンベアから塩を積んでいる最中でした。積みはじめたばかりで終わりまでだいぶ時間がかかるようでしたので、途中の無人踏切まで戻り、戻りの列車を待っていました。

 この時間帯から冷気を帯びた強い風が吹きはじめ早朝より肌寒く感じます。本来なら車内で待っていたいところですが、列車の走行に気が付かないため、無人の踏切小屋の壁に寄り添い風を凌いでいました。遠くに見える国鉄線の築堤ではND5の牽引する貨物列車が西方面に向かって去っていきました。

待つこと1時間後の10時30分、聞き覚えのあるエンジン音が近づいてきたので、戻りの列車かと思いきや、ヤードから作業場に向かう別の空車貨物がやって来ました。ここでもう1度撮影したあと、11時30分まで待ちましたが寒さに耐えきれず、撮影ポイントを五島に変えるべく、車で移動しました。

●目の前でトラブル発生。連続2本通過

 さて、昨日と同じく海の道を通って第8作業場に到着。時計の針は12時18分を指しています。砂利道を奥に進み、第3番目の作業場で2列車の積み込み作業を発見。空いている貨車が残り1両ほどだったので、これはすぐに発車すると読んで、塩田で囲まれた海の道で海のレールを通過する貨物を待ちました。

 しかし、何の動きもありません。おかしいと思い、再び第3番目の場所に戻ると、貨物列車が停車しており、作業員が何やら作業をしています。連結のトラブルのようでしたが、目の前で故障が直ったのか、再びゆっくり発車。後方には別の貨物列車が待機していました。そして、車を海の道まで戻り、先程の列車が来るのを待っていました。もう完全にロケハンですね。

 13時24分にようやく、最初の列車が塩を満載してやって来ました。この間もトラブルがあったのでしょうか?このとき塩田一体の海上では強風が吹き荒れており、小さいトロッコは横転しないのだろうか、と心配していましたが、思い切り速度を落としてノロノロ通過。遅いと言っても、動いていますから、接近前1分でもボケっとしていると、撮影のタイミングを逃してしまいます。

 最初の列車は無事に過ぎ去り、やれやれと車で休もうとしたところ、5分も経たず次の列車がやって来るではありませんか。やはり塩輸送の全盛期になると動きも活発化するのでしょうね。2日連続で通い続けた甲斐がありました。この貨物列車も海上では減速して渡り終えると丘の陰に消えていきました。

●チョロQ機関車は永遠に
 2本の列車が去ったことで、当面次の列車は来ないだろうと考え、14時台ですが撮影を切り上げて、そのまま大連国際空港に向かいました。今回の旅行はハイヤー手配込みで完全に予算をオーバーしてしまいましたが、「お金で買えない価値」がありました。

 日本と違い、国鉄線の廃止は聞いたことがない中国鉄道(ローカル列車の廃止はあります)ですが、何十年も前から可動している産業鉄道の一部は老朽化が進み、いつかは廃止になってトラック輸送に切り替わる事態も十分にあり得ます。大連のチョロQ塩業鉄道も線路のヨレ具合などかなり目立っていましたし、機関車は一体どこ製なのか謎は残りますが、いつまでも長く走り続けてもらいたいものです。
 
 次回はどんなマニアックな鉄道旅をお届けできるか、心待ちにしてください。