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一気読み!香港高鉄往復詳細レポ

 9月23日、深圳市の福田駅と香港西九龍駅を結ぶ広深港高速鉄道が開業した。1日127本運行するうち、広州南駅と香港西九龍駅を結ぶ高速列車は1日34本、最短47分で結んでいる。誰もが気になる同高速鉄道の詳細乗車記をお届けする。

●乗車方法は従来の高速鉄道と同じ
9月23日の開業当日、朝8時前に家を出た私は、路線バスと2本の地下鉄を乗り継ぎ広州南駅に向かった。天河区に住んでいると、3号線で漢渓長隆駅まで出てから7号線で広州南駅に向かう方が早く到着しそうだが、最近は座りたいがために1号線の体育中心駅から乗り換え移動の少ない公園前まで向かい、2号線で広州南駅まで向かうようにしている。このルートの方が座れる確率が高くなる。

 約1時間かけて広州南駅に到着したあとは、駅の切符売り場窓口に行き香港からの復路切符を発券した。前々日、切符予約サイトの12306から「香港西九龍駅では切符発券に時間がかかるため、前もって発券しておくように」というSMSが来たので、信じて発券したのだ。

 案の定、南駅の切符売り場は中秋節の連休で激混み…と思いきや、それは他路線の窓口であって、3つあった香港西九龍往復専用窓口はガラガラだ。実際この区間の切符しか売らないので、関係ない区間の切符を買い求めても、冷たくあしらっている。この専用窓口は広州東駅にもあるので、広州南駅まで行く必要はない。

 行きの列車は10時発車のG6053次で、車両は中国側の復興号。香港MTR高鉄のHP時刻表では、MTR(香港鐡道)持ちの港鐵動感號は頭にオレンジマークで表示しており、それ以外は、中国側の車両ということになる。この列車の隣には、ちょうど港鐵動感號が停車しており、開業日の一番列車ということもあり、ホームでは鉄道ファンが記念撮影を行っていた。

    乗車した同列車は中国国内なら最高時速350㎞で運行しているが、深圳北駅まで時速300㎞、香港西九龍駅まで時速200㎞とスピードは抑え気味だが、途中停車駅なしのノンストップ運行で移動時間47分を実現した。

 ところが、折からの豪雨の影響で先行運転している列車が速度を落としたため、玉突きでこの列車も減速運転を余儀なくされた。そして珠江のトンネルをくぐり終えたあとは時速300㎞台で飛ばしたが最終的には13分の遅れが生じていた。元々線路がしっかりしているため、走行中は余計な振動や揺れは全くなかった。この安定感はすごい。

 深圳北駅から終点までトンネルが続き、あたかも高速で走る地下鉄のよう。途中、地表までの吹き抜けの臨時ホームがあった以外は終点までずっと地下だが、そこは山の中を走っているからと割り切るしかない。

 60分かけて香港西九龍駅に到着。15番ホームまである広いホームのはずなのだが、壁に遮られてホーム全体を見ることができない。地下2階まではエスカレータかエレベーターを使って上がるが、エレベータの数が多くないため、エスカレーターで移動したほうが早い。

 そうそう、この列車、戻りの表示を見るとG100次上海虹橋行きとなっており、上海局の列車だった。どおりで前席の椅子の背もたれポケットに上海の雑誌が置いてあるわけだ。

 香港西九龍駅には、中国と香港の出入境を1カ所で行う「一地両検」システムが設けられている。中国側から来た場合、ここで中国からの出境と香港への入境を同じ場所で行うのだ。駅構内にはオレンジパーカーを着たMTR職員と警察が巡回している。

 中国からの出境の際、外国人はForeignerと表記したモニターのところでパスポート審査を受ける。分かりづらいが、ちょうど中央のパスポートコントロールセンターからすぐ右の場所だ。それを終えると、税関検査があり無事に抜けると今度は香港の入境審査が待っている。香港側に入る際、床にボーダラインがあることにびっくりした。

 人の数は多かったが、「訪港」人工窓口もそれなりに空いていたため時間はかからなかった。駅ホームを降りてから入境を終えるまでの要した時間はざっと30分といったところ。

 同駅からの改札を出たすぐのところで、MTR特製高速鉄道開業記念コーヒーカップを配っていたので、ありがたく頂戴した。香港西九龍駅は一部地下から地上まで吹き抜け構造となっているが、上から見ると楕円形の作りのため最初はどこにいるのか迷う。

 このあと地下通路を伝ってMTR西鉄線の柯士甸(オースティン)駅に行きたかったのだが、何処で間違えたのかエアポートエクスプレスと東涌線の九龍駅側に出てしまい、暑いなか柯士甸駅まで200mほど歩く羽目になった。外に出ないで他路線の駅に行けるのは香港らしく便利なところ。

●戻りの列車は座席配置にガッカリ
 広州南駅に戻る列車は、G6588次の香港MTR持ちの高速列車の港鐵動感號だった。港鐵動感號の大半は、福田駅と深圳北駅までしか運行しないなか、1日4往復広州南駅にやって来る。この日は香港でいろいろやりたいことがあったため、19時2分発車を選んだ。

香港西九龍駅までは、東涌線とエアポートエクスプレスの停車駅である九龍駅から向かった。同駅構内をエスカレーターで上がると香港西九龍駅はこちらという行き先表示があるが、途中この駅や他のアパート施設を繋ぐ「圓方(エレメンツ)」という建物内のショッピングモールを10分ほど歩かされた。

 ビクトリア湾と香港島の高層ビルが一望できる連絡橋を渡り香港西九龍駅に入ると、地下1階に向かうエスカレーターに乗り、着いたところは切符の発売窓口。
 
  ここでは、発券専用窓口はともかく、切符販売窓口にはかなりの列ができていた。いかんせんMTR側の切符販売員がどうも慣れていないらしく、また、これから長時間待たされて不満が募った一部の乗客が駅職員に詰め寄っている光景も見たが、改めて今朝発券しておいてよかったと実感した。

 同じ地下1階のフロアから、切符と身分証の照合を行い、自動改札を通ったあとは、地下3階まで降りて、香港出境、中国入境の手続きを行う。一地両検を抜ける時間が最短30分を考えれば、発車60分前までに同駅に到着したほうが良さそうだ。

 同フロアの待合室に降りると大勢の乗客がイスを占拠していたため、空き待ちに時間がかかった。ほとんどは、福田駅か深圳北駅で下車するのだろうか。発車15分になっても改札の案内表示は出ず、10分前でようやく改札を開始。地下1階で改札機に通した切符をもう一度地下3階の自動改札機に通すという何とも非効率な工程だった。
 
 少ないエレベーターかエスカレーターでホームに向かうのなら改札は中国国内の高速列車と同じく発車15分前にしてほしかった。もしくは階段も1箇所か2カ所ぐらいあったほうが嬉しい。

 ホームに停車していた港鐵動感號だが、広州南駅への進行方向は8両目だった。そして乗車してびっくり。座席の向きがてんでバラバラ。私の席はちょうど向かい合いとなっており、目の前の人との膝がぶつかるかぶつからないかという狭さだったのだ。中国の高速鉄道では、固定席じゃない限り座席は極力進行方向に回転させているが、どうやらMTR側は座席の向きをそこまで重視していないようだった。

 人当たりがいいのにこの辺りのサービスの欠如はすごく残念。紅磡と広州東駅を結ぶ港鐵城際列車のKttの座席の向きが固定状態になっているから、港鐵動感號も最短20分足らずの乗車で余計な仕事をしなくていい、という考えならすごく残念だ。
 
 列車は2分前の19時には扉が閉まったが、発車で2分遅れた。そして、長い長いトンネルを抜けたあとは、深圳北駅に到着。ここで大勢の乗客の入れ替わりが行われ、6分ほど同駅で停車した。その後虎門駅でも停車したが、ここでは2分ほど発車。そこから広州南駅まで、私が座っている方角には速度表示は見れなかったが、時速300m近くは出ていた。そのため、行きと違い広州南駅に3分早着したのは港鐵動感號の実力か。

 ホームでは乗客たちが一心不乱に港鐵動感號の撮影を行っており、ちょっとした人だかりが出来ていた。フォルムは港鐵動感號の方が僅かにカッコいい。次の出発は20時25分。これから香港西九龍や深圳北に向かう乗客が降りてきた。

 広深港高速鉄道は、構想20年の遠大な計画の鉄道だ。しかし、広州市の天河区や越秀区に住んでいる日本人や地元民からすれば、香港空港に向かわない限り、もしくは広州東駅から発車する直通列車が廃止されない限り、香港へ行くのにわざわざ広州南駅まで行き高速列車に乗車する必要性がまったくない。

 むしろ、広州南駅に近い広州市内の海珠区、番禺区、南沙区、佛山市南海区、順徳区に住んでいる人々ならWナンバー付きの香港行き高速バスやフェリーに代わる新たな選択肢のひとつとして活用できる、もしくは香港で暮らす人々が中国の地方都市へ向かう重要なツールになっていくことに期待が持てる。旅行業やホテル業、不動産業などからみれば香港とを結ぶ高速鉄道は新たなビジネスチャンスなのだ。