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内モンゴル旅行の緒戦は寝台動車組で上海まで移動

 2018年端午節の連休に合わせて内モンゴル自治区から東北の遼寧省にかけて鉄道の旅に出かけてきた。移動ルートは広州から上海、上海から内モンゴル自治区の包頭と呼和浩特(フフホト)、呼和浩特から烏蘭浩特(ウランホト)、烏蘭浩特から大連という順番で回り、広東省では体験できない素晴らしい草原が続く車窓を堪能できた。4回に渡る連載のうち、第1回目は、旅行計画変更の経緯と上海までの寝台動車組を紹介する。


★出発前に目的地変更を余儀なくされる
 実は、今回の旅行内容は当初の計画とまったく異なっていた。当初は内モンゴル自治区西部にある烏海市から西部の塩湖がある吉蘭泰鎮まで1日1往復する貨物と客車の混合列車に乗りに行く予定だったのだが、今年に入りこの列車が一般乗客の乗車を禁止にした。ただその情報を知ったのが、上海から包頭までの長距離列車切符を購入してから1週間経ってのことだったため、今さら切符の払い戻しは面倒と思い始めてきた。
 それなら呼和浩特からまだ開業して3年程の錫烏線(シリンホト〜ウランホト)を経由する快速列車に乗り、さらに烏蘭浩特駅から遼寧省の大連まで出る列車に乗車してみようという新たな気持ちで計画を変更したのであった。この時期の内モンゴルは草原が縦覧のように青々としており非常に綺麗だと聞いており、またこれらの区間には未乗車区間が含まれているということもあり、計画の軌道修正は容易だった。



★寝台新幹線に乗り上海へ
 本来、呼和浩特まで鉄道で向かうなら、広州から飛行機に搭乗すれば4時間弱で到着することができるが、今回はあくまでも目的地までの行程を楽しむ手段として列車を選んだ。いわば乗り鉄だ。今回の旅行の本命のひとつである上海から包頭まで向かう長距離列車に乗車するためには、まず広州から上海まで向かわなければいけない。幸い、退勤後そのまま広州南駅まで向かい、ギリギリ乗車できる列車があるため、上海へ向かうときは専らこの列車に乗車している。

 乗車した列車はD937次で、外観は中国の高速鉄道車両ながら、内部を寝台に換装した車両で、寝台新幹線もしくは寝台動車組と呼ばれている寝台列車だ。最高速度は250㎞。19時30分に広州南駅を発車し、翌朝の6時55分には上海虹橋駅に到着する1晩11時間25分の鉄道の旅を楽しめる。1編成16両の車両には1部屋4人が入れる2段ベッドの個室が1両につき10室あり、これが12両連なっている。残りは1部屋2人用の2段ベッドの高級軟臥車1両、2等席2両と食堂車1両という構成になっている。軟臥のベッドには予め白いシーツが敷かれており、枕と布団カバーは清潔そのものだ。すでに陽は沈み夜の帳が降りており週末移動する乗客が相次いで車内に消えていった。

 定刻に広州南駅を発車した同列車は、深圳北駅に向かった。進行方向右手に見える車両基地を横目に徐々に加速を付けて時速250kmまで速度を上げる。線路のすぐそばを並走する高速道路の自動車のライトがどんどん小さくなっていく。辺り一面何もなく、遠くに民家の明かりが点々としているだけだ。
 個室内は、上海に向かう3人家族と、やはり上海へ帰省する男性1名と私を含めた5名。3人家族の子どもは身長が1.2m未満だったため切符料金は無料だが、母親と同じベッドを占有していた。個室内のテーブル下に電源があるため、携帯電話の充電は欠かせない。

 
★深圳北駅到着後は満席、寝台ベッドで満喫
 列車は途中、珠江の底を潜るトンネルを通過し、発車から30分ほどで深圳北駅に到着。ここから再び大勢の乗客が乗ってきて満席となった。これ以降も何カ所か途中停車はするものの、乗車してくる乗客はほぼ皆無だった。
 同駅を発車したあと、乗務員から寝台車の乗客のみに配られる無料サービスの軽食を受け取った。が、正直お菓子の詰め合わせといった感じで、腹の足しには物足りない。食堂車でも弁当は売っているが、安い弁当が売り切れていたりするので、予め広州南駅かそれ以前に夕食を済ませておくのがいいだろう。
 
 列車は暗闇の中でも時速250kmの速度を緩めることなく、中国大陸の東海岸沿いにある汕尾、潮汕、厦門、泉州、福州、温州といった都市を次々と停車もしくは通過していく。東海岸沿いといっても実際は線路と海岸の間に山や街がワンクッションあったりするので昼間でもなかなか海岸線は見られないのが現実。せいぜい見えるのは普寧や福州から温州方向の干潟ぐらいで、あとはトンネルと開かれた平野のオンパレードだ。

 それにしても、寝台動車組の何と楽ちんなこと。窮屈な座席と違い、軟臥が1ベッド分自由に使えるスペースがあるため、2m近い長さのベッドにごろりと横になれるし、足も伸ばせる。流石に高速列車にある商務席のようなパワーシートではないが、いつでも自由に寝起きができ、しかもエアコンの効く快適な車内でずっと横になっていれば、いつの間にか寝落ちに入ってしまっていることもしばしば。23時過ぎには福建省の厦門北駅に到着したとき目が覚めたが、同じ部屋の乗客も睡眠に入っていたため、もう一度眠りに就いた。



★上海に到着。夏休みの寝台動車組料金は上昇傾向
 翌朝、5時ごろ列車は浙江省の沿岸都市で、かつて室町時代の日本との貿易で関係があった寧波市の寧波駅に到着した。到着前にけたたましい車内放送が鳴り響き、強制的に起こされた感があった。車窓は薄い曇り空だったが、下車する乗客以外はまだベッドの中でぐっすり就寝中だった。次の6時に到着した杭州東駅では、乗客の半数が下車した。そして残った乗客たちは、同駅の発車直後から洗顔や歯磨きなどの朝の活動をはじめた。通路の折り畳みの椅子に座ってじっと窓の外を見ている人もいるし、昨日配られた軽食を食べている人もいる。そうこうしている間にも、列車は浙江省を抜けて上海市に入っていった。

 7月に入り広州や北京、上海を走る一部の寝台動車組は夏休みシーズンに入ったこともあり、大幅な値上げを実施した。特に広州から北京までの軟臥は上段1430元、下段1600元と気軽に乗車できる料金ではなくなりつつある。一方、広州から上海まで向かう寝台動車組は金曜日と日曜日は1000元以上と高く、土曜日と月曜日は150元ほど安めに設定しているため、曜日を選べば余計な出費を気にぜず移動できる。



★暑いからホテルに逃げ込む

 上海駅に到着後、次の列車発車まで6時間ほど時間がある。外は暑くとてもじゃないが撮り鉄や市内観光をしたいという気持ちが起こらない。こういうときに助かるのが一部のホテルに設けている鐘点房。利用したホテルは、上海駅から西南側にあるモーテル168(莫特168)で、外国人でも利用できるから安心。4時間88元といった低料金短時間で部屋を開放しており、ここで発車近くまで滞在すればシャワーも浴びられるし、着替えもできるし、1〜2時間ほど仮眠もできる。部屋には無線ランが飛んでいるからベッドで横になりながらスマホでネットもできるのだった。寝台動車組で寝たりなかった睡眠分をここで補うことができ、次の乗車に向けての英気を養うことができた。

2018年7月19日