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何かと言って

東北三省鉄道漫遊記②|ロシア国境綏芬河行き快速列車に乗車

中露国境に向かう線路は、高速列車実現への高規格路線


広東スタイルの格好で冬服選びに失敗した前回はこちら。



 10月3日、気温−2度、体感温度−8度というほぼ真冬全開になりつつある黒龍江省東南部の都市、牡丹江市に到着した我々は、寒さに震えながら、牡丹江駅のホームから一歩も外に出ることなく、同省東南部の中露国境に向かう綏芬河(スイフンガ)駅行きの列車を待ち詫びていた。どんな列車がやってくるのか楽しみにしていた。

●やってきた機関車はヤツだった
 やってきた列車は、ワクワクしていた予想の遥か斜め上を行く、最新の電気機関車の和諧3D型を先頭とした旅客列車だった。この2〜3年で600台以上生産され、今や北京や上海をはじめとする全国の大都市圏で活躍する機関車が、まさかまさか東北地方都市の牡丹江から国境まで向かう区間快速列車の運用に就いていたとはビックリ。ハルビンから牡丹江までは非電化区間いう思い込みから、牡丹江からさらに奥に向かう区間で電化されていたとは夢にも思っていなかった。

 国境の駅の綏芬河といえば、中国とロシアのディーゼル機関車がやって来る田舎駅のイメージしかなかったが、あとで調べてみると、ハルビン市と綏芬河を結ぶ濱綏線のうち、牡丹江と綏芬河区間は2015年末には最高時速200㎞対応の複線電化工事を先に終えていた。駅も市街地から3〜4㎞先の郊外に移転した。

 
T297次乗車中気付かなかったが、ハルビン〜牡丹江間も年末開業に向けて電化工事が進んでおり、ひょっとすると18年以降ダイヤ短縮が実現するかもしれない現実味が帯びてきている。東北の奥地まで在来線の高速化を目指す中国鉄道の貪欲さには驚くばかりだが、ここが中国鉄道の魅力的な部分でもあると言ってもいい。

●今も昔も変わらない硬座車 
 乗車するK7145次列車は、緑色に染め上げられたYZ25Gが6両連結するオール硬座車編成の快速列車。乗車人数は1両大体118名と軟臥車より4倍近く高い分、料金は軟臥車より約1/4安い。今も昔も中国鉄道といえば長距離列車の硬座というイメージが強く、中国を旅行した人にとって、一度はお世話になっている車両だ。車内は明日の中秋節に向けてこれから地元に帰る乗客であふれており、非常に和気藹々だ。早速テーブルの上にヒマワリの種の袋を広げて食べはじめている。

 先頭の機関車が機回しして後方の1号車に連結した2分後、K7145次列車は牡丹江駅を後にした。100年前に帝政ロシアが建設した旧東清鉄道(綏芬河〜ハルビン〜満洲里)の一部を走るのである。13年度の時刻表を見ると単線非電化路線で片道193㎞のところを4時間ほど要していた。しかし新路線では、56㎞短縮した片道137㎞となっており、どんなに遅くても1時間36分で到着できるようになった。百度地図を確認すると、牡丹江から綏芬河まで2本の線路が敷かれていることが分かる。クネクネしている方は旧線で、ほぼ真っ直ぐの線路は15年末に敷かれた新線だ。

 速いイメージとはほど遠い快速列車でも、複線電化の新線に最高時速170㎞対応の新型の電気機関車が導入されたことで巡航時速100㎞の俊足快速に早変わりする。新しい路線で残っている途中駅は磨刀石、穆棱、綏陽の3カ所。残り7カ所の旧駅は現在使用していない。このうち1日10本近く走る列車のほとんどは穆棱、綏陽に停車する。牡丹江〜綏芬河の運行は1日6往復。他地域からの乗り入れも含めれば、下り9本、上り11本が運行している。

 綏芬河に向かう間はなだらかな丘陵が続き、手前が広大な畑、真ん中が防風林、後方が黄色く染まりはじめた山が見える景色が続く。ときどき高速道路と旧線が蛇行をしながら新線の下を行ったり来たりする。S字カーブが続く旧線の上を高速で一気に通過する快速にちょっぴり優越感を感じる。穆棱駅で乗客の大半は下車したため、車内はいくぶん余裕が出てきた…と思ったらまた乗り込んできた。晴天が続くなか、列車速度は変わらず100㎞を維持し、黄色く染まった草原の上を駆け抜ける。ここから撮る車窓はすごく絵になる。


●駅舎は新しいが…
 列車はオンタイム通り綏芬河駅に登場。街中から離れているため、イメージしていたよりかなり新しい。この駅でロシアからの列車も1日1本やって来るため、駅中には国際列車専用のイミグレもあった。

 駅前広場は開発中で何もない。ロシア人も切符を買いにきた1〜2組しか見かけなかった。駅前東北側にあるキリル文字入りの国際長距離バスターミナルは10日から稼動する貼り紙が張られている状況。まだ1週間もある。ロシア人相手の商売を行なうお店が並んでいることを期待していただけに残念。最近、綏芬河方面はロシア人が来なくなったという情報があるため気にはなっていたが、移転した新駅の周りがこの状況だと無理もない。

 そういえば、ハルビンから綏芬河を経由してウラジオストック/ハバロフスクへ向かう週2便の国際列車もいつの間にか運休になっており、現在はロシア国境のグロデボコから綏芬河を1往復する国際列車のみ。アテにしていたロシアレストランも見つからなかった。この日は晴れてはいたものの、風が強く、長時間外に出ている余裕がなかった。

 仕方なく駅から見えた駅近くの陸橋まで「何か撮れるだろうという淡い期待を込めて」約1㎞歩く。途中で発見した109路の公共バス停を見ると、行き先は旧綏芬河駅(火車站)から高鉄駅(現綏芬河駅)を通って旧綏芬河駅に戻る環状ルートになっている。高鉄という名が付くからには、これまで走ってきた路線は、将来動車組運行をも視野に入れた高規格路線だった。時速200㎞まで運行が可能となっている。
 陸橋では、新しく作られた貨物駅が眼下に広がっていた。ロシア側の線路は見ることができなかったが、この駅では材木の積み降ろしをやっていた。そういえば、駅では禁煙のマークがあった。空気は乾燥しているから、タバコ1本の火でもたちまち火災となってしまうだろう。

 寒さに耐えきれず、街中にある料理店に駆け込む。ここで食べた1杯2元の豆腐脳が格別に美味しく、忘れられない味だった。やや消化不良気味の国境探訪だったが、これはこれで来年トライする価値がでてきた。

 戻りの列車は13時過ぎのK7002次ハルビン行き牡丹江下車。綏芬河駅では隣接するロシアの土産物屋もあるため、せっかくだからここで買い忘れないようにしよう。この駅では、すでに自動改札機を使用しはじめていた。乗った車両は硬臥車だったが連休の谷間ということもありガラガラ。僅か1時間30分という間、昼寝をして不足がちだった睡眠時間を取り戻した。現在電化工事を進めている濱綏線の全線で電化が完了し、動車組が走るようになれば、東北東部までのアクセスも随分変わるだろう。将来が楽しみだ。       

つづく

2017年10月26日

データ

K7145次
ハルビン鉄路局牡丹江客運段
区間:牡丹江〜綏芬河
時間:08時12分〜9時40分
乗車:1時間28分
距離:137㎞
料金:硬座21.5元、硬臥67.5元(目安)、軟臥102.5元(目安)


画像解説
画像1 T297次が到着した牡丹江駅で綏芬河行き列車が発着するホームに着いたら、やって来た列車は和諧3D牽引の6両の硬座車からなる快速列車だった

画像2 和気藹々な硬座車の車内。乗客たちが肩を寄せあって談笑する光景は、これぞザ・人民鉄道と感じる

画像3 秋が深まり冬の訪れを感じさせる牡丹江市内の景色。黄色に染まった草原と樹木が美しい

画像4 綏芬河駅に到着。将来高速鉄道の発着を計画しているため、郊外に移転した。残念ながらロシア人やロシアの建築物、ロシア人相手の店舗はなかった

画像5 綏芬河駅から旧綏芬河駅まで向かう109路のバス停。旧駅の火車駅は貨物駅となっている終バスは17時台と意外と早い。

画像6 綏芬河駅から1㎞歩いた陸橋の真下は貨物ヤード。遠くには新興住宅の団地が見える

画像7 あまりにも風が冷たいため、飛び込んだ料理屋の豆腐脳の美味さに感激

画像8 綏芬河駅にあるロシアお土産屋。マトリョーシカやチョコレートなどが売っている