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G1次|復興号は中国高速鉄道の歴史転換となるか

 2017年6月26日より北京市と上海市を結ぶ京滬高速鉄道で、青島四方と長春で生産したCR400AF、CR400BFという2種類の高速列車が営業運転をはじめた。400とは時速400㎞で運転できる車両を意味する。標準動車組と位置づけられた同車両は、中国鉄路高速(CRH)から中国鉄路(CR)に、愛称は和諧号から復興号にそれぞれ変わった。中国鉄道史に新たな1ページを刻む復興号に乗ってきた。

 この車両が一般公開されたのは、2017年1月3日に国から生産の許可が下りた報道だった。白い車両に青の横ラインが入ったCR400AFの別称は藍海豚(青いイルカ)と名付けられ、金の横ラインが入ったCR400BFは金鳳凰と名付けられた。1編成8両のこの車両は、2月下旬から6月下旬まで北京西〜広州南間を重連編成で隔日運行していた。

 その後、6月26日から北京と上海間で運行すると発表したCR400AFはBFとともに、和諧号から復興号へと命名された。AFはウルトラマンを彷彿させるシルバーボディに赤の横ラインを入れた、「紅麒麟」という猛々しいスタイルに変貌を遂げた。それまで北京と広州間で運行していた標準試作車は上海方面に転属してしまい、原型カラーを見ることができなくなってしまった。
 同日よりAFは北京発、BFは上海発と決められた。7月に入ると1日4往復設定され、一部は最速運転を行なっている。今回は、9時に北京南駅を出て13時46分に上海虹橋駅に到着するG1次に乗車。途中停車する南京南駅を除けばノンストップ運行だ。

 北京南駅には4号線と14号線の2本の地下鉄が乗り入れているが、地下鉄駅の改札出口を出た同駅構内には、高速列車のホームにそのまま直接行けるスペースが設けられた。ここで切符と身分証の照合、荷物検査を行なうため、地下鉄からの乗り換えが楽になった。係員に誘導されて長いエスカレーターを上がると、お目当ての復興号のAFが重連編成でホームに停車していた。

 フロントデザインや内装の外観こそ違うが、中身はこれまで生産を続けてきたCRH380A(番号2641〜2800)の延長である。例えば、1号車は商務席と一等席、2〜4号車は二等席、5号席は食堂車と二等席の合造車、6〜7号車は二等席、8号車は二等席と商務席という設定は、CRH380Aとほぼ同じ。変化は二等席の最大定員数が85名から90名に増やしたことぐらい。CRHシリーズの開発工程で落とし込まれた技術を受け継いだ高速列車としてひとつの完成を見た車両がこの復興号なのだ。

 この復興号(AF)は、1編成666席あるうち1748元する商務席は10席、933元の一等席は28席しかなく、重連編成でもそれぞれ20席と56席しかない。ドル箱路線である京滬高速鉄道を走る車両としてはちと物足りなく感じる。豪華という「華」がないのだ。4時間台で走るG1次の商務席、一等席は常に売り切れている。人を多く乗せられる553元の二等席を増やした判断には疑問が残る。

 乗り心地と内装はCRH380シリーズと大差なく素晴らしく良く、二等3列席の真ん中に当たらなければ窮屈な思いをすることもない。天使の輪のように光る天井の照明だけ唯一独創性を感じた。車内WiFiが導入されたものの、まったく繋がらないため最初から期待はしない方がいい。二等席には座席下に充電用の電源が見当たらなかったため、スマホ用充電器は必須となる。

G1次復興号は北京南駅をスルスルと発車すると、次に停車する南京南駅まで時速300㎞を超える巡航運転でガンガン飛ばす。310㎞以上の速度を出すことがなかったがこれだけ飛ばせば気持ちもいい。
 北京から南京までの沿線風景は、泰山を除けば広大な畑と防風林が続き、南京から先は網の目のように広がる運河を何度も通過し、蘇州を過ぎると広大な陽橙湖を間近で見ることができる。徐州東駅手前で一度ペースダウンしてしまい、それが、最終的に10分ほどの遅延に繋がってしまったのは残念。それにしても太陽から差し込んでくる日射しの強いこと。この日の車内温度は26度前後、それに対して車外温度は36度と表記されていたのが印象的。中国南部の広東省よりも暑い暑い華北・華東で故障でもされたらたまったものではない。

  5号車には二等席のほか販売カウンターが併設されており、ここで弁当や飲み物を販売している。弁当は45元からと相変わらず高いが、クオリティは以前と比べだいぶ上がっていた。高速列車の車内弁当の販売強化と在庫管理を徹底させるため、7月17日から中国鉄道切符予約サイトの12306で事前に弁当が注文できるシステムを導入した。しかも、停車する途中駅で展開する他の外食産業の参入を許したため、20元未満の料理も選べるようになった。どんな料理が注文できるのか、事前にパソコンやスマホの画面からひと目で分かるようになっている。途中駅で注文する料理は送迎費8元が別途発生する。

 支払いは、支払い機能を持つアプリの支付宝や微信支付を使うため現金は不要。注文後、乗車した列車に乗務員が、自分が座っている席まで料理を運んできてくれる。しかも注文する際、乗車した車両と位置を照合するため、切符を予約していなければ弁当も購入できず、注文ミスやいたずら防止にも役立つし、システムのおかげで在庫把握や今後の販売強化といった恩恵をもたらすことになる。ITという強みを生かした中国高速鉄道の販売戦略にはただただ驚くばかりだ。

  最高巡航速度はCRH380Aと同じ300㎞の復興号だが、同月18日より同区間で乗客なしの時速350㎞の試験運転(AF、G9/10次)をスタート、4時間10 分台で結ぶことに成功した。10月の国慶節前後には、11年7月以降続いていた自主規制の時速300㎞運転から350㎞へ復活するといわれている。再び速度が向上すれば、利用者の移動がより便利になり、そこからさらにさまざまな需要が生まれてくる。
 車両にはもう少し華が欲しかったものの、復興号はこれまでスピード以外でサービス面がイマイチだった中国高速鉄道のイメージを文字通り復興させる役割を果たしていくような気がする。



画像説明

画像1   上海虹橋駅のホームに停車しているG1次・復興号。藍海豚から紅麒麟に変わった風貌は、どこかウルトラマンを連想させる

画像2   北京南駅を発車する復興号のG109次。同じ車両を繋げて重連運転で上海まで向かう

画像3   お金のかかる一等席と商務席が他の固定16両編成より少ないのは、ちょっと華がないように感じる

画像4   内装は、CRH380シリーズの色を変えた感じ。二等席のみ5名増えている。天使の輪のような照明デザインはすてき

画像5   復興号の連結部分。ICE と似ているため、一瞬ドイツの列車かと錯覚した

画像6   味が良くなった車内弁当の価格は45元からで、かつてあった15元弁当は姿を消していた。12306で扱う他社の料理は15元で注文できるものもある

画像7   パソコン画面から見た12306の列車弁当予約ページ。右上に「订餐服务」をクリック

画像8   パソコンからの注文画面。車内販売の弁当は6種類。途中駅で取扱う他社の料理は駅ごとに会社が異なる


データ
G1次・CR400AF(復興号)
北京鉄路局北京客運段
区間:北京南〜上海虹橋
時間:9時〜13時46分
乗車:4時間46分
距離:1318㎞
料金:二等席553元、一等席933元、商務席1748元